VMwareが提供する機能の一つに”VSAN”というものがあります。
vSphereを使用したことのある人なら聞いたことや使っていたりするのではないでしょうか!?
今回はそんなVSANを簡単に解説していこうと思います!
ストレージ機能を担っているVSAN
まずVSANとは、
VSAN ・・・ VMware Virtual SAN
の略です。
簡単に言ってしまえば、
ESXiがインストールされている物理サーバたちのSSDなどを利用して、
ストレージ領域を仮想的に作るというものです。
つまり、
共有ストレージを購入しなくてもESXiがインストールされた物理サーバのみでシステムを構成できるということですね。
ストレージ用にNetAppなどの製品を購入しないでもいいということです!
VSAN導入のメリット
前章にも記載しましたが、
従来は物理サーバとは別にストレージ製品を用意する必要がありました。
もちろん現在でもストレージ製品をVMの保存先として導入することもあります。
しかし小規模の環境だと物理サーバとストレージ製品どちらも用意するとなると、機器だけでも結構な金額になってしまうのです。
そこで小規模な環境であれば特にVSANを導入するメリットがあります。
高価なストレージを用意しなくてもVSANを導入することでストレージを構築できるのです。
さらに、
VSANはvSphere web Client(vSphere Client)から管理することができるので、
新たにGUIの操作などを覚えたり、ログインするパスワードを管理したりしなくて済むのは運用の負荷を軽減してくれます。
VSAN導入のメリットをまとめると、
- 小規模な環境であれば、従来のストレージ製品よりも安く導入することができる。
- 運用の負荷を軽減してくれる。
VSANを導入の注意点
ここまで従来のストレージ製品と比べることで、VSANのメリットを説明してきました。
いいことばかりに感じるVSANですが、
当然デメリットもあります。
特に大規模環境だとVSANのメリットを享受できないケースもあります。
VSANはその性質上、
物理サーバに障害が発生した時を考慮して設計する必要があります。
4台のESXiサーバでVSANを構築した場合、
1台壊れた時を想定して設計するのが基本的な考え方です。(3台のリソースで考える。)
そのため大規模環境になるとバッファを積んでおく必要があるため、
従来のストレージを導入するほうが安くなる。
といったこともありえます。
あるいみ従来のストレージはストレージ機能を切り出していることによって、
障害時のリスクを分散させているとも言えます。
更に、最近はSSDの値段も安くなってきているため、
VSANを導入すれば金額的に安くなるということも一概に言えなくなってきています。
さらにVSANで設計を考えるよりも、従来のストレージに慣れ親しんだ人であれば、従来のストレージで構成を設計するほうがやりやすいかもしれません。
従来のストレージのほうが障害時の切り分けなども行いやすいといったことも挙げられます。
まとめ
VSAN導入のメリット、デメリットを中心にしながら簡単にVSANについて解説してみました!
実践的な知識を習得するためには、実際に機器に触れるのが一番です!
会社などに検証環境などがあり、触ることができるのであればどんどん触って動かしてみてください!
それでは今回はこのへんで!
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