今回はvMotionとStorage vMotionの違いについてお話ししたいと思います。
どちらもVMware vSphereに備わっている機能となります。
簡単に理解できるようまとめてみました!

vMotionとは
vMotionとは、あるESXi上で起動している仮想マシン(VM)を別のESXi上で動作させる機能です。
ESXi AからESXi Bに仮想マシンを移動させることができます。
これの何がすごいかというと、ESXiを起動している物理サーバにハードウェア等の障害が発生した場合でも仮想マシンには影響を与えずに直せてしまうんですね!
vMotionの特徴は以下となります。
- 仮想マシンをパワーオフせずにハードウェアをメンテナンスすることが可能。
- 障害が発生したサーバやパフォーマンスが低下しているサーバから、仮想マシンをプロアクティブに移動させることが可能。
- すべてのリソースプールの最適化及び割り当てを自動化することが可能。
となっています。
基本的には物理サーバを電源オフして作業を行いたい場合や、
1つの物理サーバ上に稼働しているいくつもの仮想マシンが物理サーバのリソースをひっ迫させている場合など、
別の物理サーバ上で仮想マシンを稼働させることでリソースを最適化させたりできるんですね。
Storage vMotionとは
Storage vMotionとは、
仮想マシンやファイルデータを保管しているストレージ領域を別のストレージ領域へ移動させることができる機能です。
簡単にですが、私の別の記事でまとめておりますので時間がある方は以下をご参照してみてください!
vMotionとStorage vMotionの違いについて
両者の大きな違いは「何を移動させるか」という点です。
vMotion・・・仮想マシンを動作を別のESXiへ移動させる。
※構成ファイルの参照先(ストレージ領域)は変わらない。
Storage vMotion・・・仮想マシンのデータが保管されている構成ファイルや仮想ディスクを別のストレージ領域へ移動させる。
※仮想マシンが起動しているESXiは変わらない。
という点です。
そのためvMotionはすぐに移動が完了しますが、
Storage vMotionは実体ファイルを移動させていますので書き込みに時間がかかり容量やネットワーク環境によっては時間がかかってしまいます。
違いについて簡単に説明させていただきました!
少しでも参考になれば幸いです。
それでは!

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