ハイパーコンバージドインフラ(HCI)が主流になってきた現在、その一角を担っているのがVxRailです!
今回はHCIについて簡単にまとめていきながら、VxRailについても記載していきたいと思います!
そもそもHCIとは!?
HCI・・・ハイパーコンバージドインフラ
HCIとはハイパーコンバージドインフラの英語の頭文字をとったものです。
まず、HCIを理解するためにはHCIが登場するまでの構成を理解してみましょう!
HCIが登場するまで ~3Tier構成~
HCIが登場するまでは3Tier構成と呼ばれるものが基本的な構成でした。
3Tierとは、
- サーバ
- スイッチ
- ストレージ
の3要素から構成されます。
3Tier構成のメリットは、
- 要件によってはHCIに比べて導入価格が安い傾向にある
- ストレージなどに特殊な要件がある場合、柔軟に提案/構築できる
- 社内やエンジニアに豊富な構築実績がある
くらいでしょうか。
最初に挙げた「導入価格が安くなる」ですが、結局運用コストを考えるとトータル高くついてしまう可能性があります。
サーバ、スイッチ、ストレージ、すべてに管理コンソールが存在していることがほとんどです。
「仮想サーバのメモリを変えたいときはこのコンソールを開いて、、、」
「仮想サーバがマウントしているディスク容量を増やしたい場合はこのコンソールを開いて、、、」
いやーーー、めちゃくちゃ大変ですね!!!笑
構築するエンジニアならともかく、納品されたお客さんが運用する場合こんな複雑な管理だと大変ですね。
さらに!各装置のファームウェアアップデートがある場合なんかは目も当てられません、、、
運用手順書も分厚くなりますしね。
デメリットばっかり書いてしまいましたね笑
今私が挙げたデメリットを解消してくれるのが、HCIです!
3Tierのデメリットを克服した”HCI”
まずHCIですごいのは導入のしやすさです!
※値段の問題は考えていません、あくまでも設計~導入までが短いということです!
お客さんから求められる資料の度合いにもよりますが、基本的に1つの機器に対して1つの設計書が必要になります。
3Tierだとその分資料が増えるのは当たり前ですよね、、、しかし!HCIだとハードの資料は1つだけで済むんです!
さらにHCIだとアプライアンス製品なので、電源オンしたらすぐに管理コンソールからセットアップが開始されます。
これは本当にすごくて、わざわざ起動までに細かい設定を機器側にしてあげる必要がないんですね、、、簡単ですね。
そしてHCIは基本的に1つの管理コンソールで済むので、簡単にパラメータも作成できます。
管理も楽々ですね!
さらにサーバもスイッチもストレージも集約されているので、場所を取りません!
基本的には2U(大体9cmくらい)で収まってしまいます。
これも場所が限られているようなデータセンターではとても大きなメリットですね!
VxRailとは!?
HCIについて何となく理解できたでしょうか!?
ここからはHCIの中でもVxRailという製品について説明していきます!
Dell EMCとVMwareによって共同開発されたアプライアンス製品
まず「アプライアンスってなんぞや」という人にアプライアンスについて簡単に説明させていただくと、
アプライアンスとは機能を絞ったりして簡単に導入できるようにした製品です。
「え!?ざっくりすぎない!?」と思った方、すいません。私もざっくりとしかわかっていません、、、笑
しかし、ざっくりとでいいんです。
アプライアンス製品を開発する人でなければ、アプライアンスについてはざっくりと理解しておきましょう。
「導入が簡単になるのか~」くらいで大丈夫です、本当にそうなので。
そんなVxRailというアプライアンス製品は、Dell EMCとVMwareで共同開発された製品になります。
VxRailの強みは、vSAN(VMware Virtual SAN)がカーネルレベルで統合されているところです。
そのため高いストレージパフォーマンスを発揮することができます。
ちなみにvSANは簡単に説明すると、
SSDとHDDを統合して1つの仮想的なストレージに見せることができる機能です。
VxRailの特徴
ここからはVxRailの特徴についてお話していきたいと思います。
ストレージ処理の効率化
先ほども記載した通り、vSANによってCPUリソースの消費を抑えられます。
そのため高いパフォーマンスを発揮できるのです!
アップデートの管理
VMwareのソフトウェアアップデートをすべて自動化!簡単にアップデートができるようになっています。
これはほんとにすごい、、、
今まではサーバの台数分だけ同じ作業をして、さらにそのサーバを再起動しなければいけないので念のため手動でvMotionして、、、
アップデートだけでも1日かかっちゃいますよほんとに笑
それが簡単にできちゃうだからすごいです。
まとめ
HCI、VxRailについていかがでしたか!?
少しでも伝わっていれば幸いです!
ただHCIはコスト的に結構かかってしまうので、なかなか導入する機会がないのが私の現状ですね、、、
どうしても要件に対してオーバースペックになりがちですね、、、
ぜひどんどん導入したいところですが悩ましいです。
私としても、もっといろんな製品を記事として取り扱えるよう勉強していきたいと思います。
それでは!
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